AKB48渡辺麻友、横山由依、向井地美音が総選挙を振り返る「2位だから周りに気を使われます(笑)」
ザテレビジョン 2016年7月6日 22時14分
AKB48の活動に密着した秘蔵映像と撮り下ろしインタビューで構成されるドキュメンタリー映画の第5弾「存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48」が7月8日(金)より公開される。
先日行われた「AKB48 45thシングル選抜総選挙」で2位になった3期生の渡辺麻友、AKB48グループの総監督を務める9期生の横山由依、
44thシングル「翼はいらない」で初センターを務めた15期生の向井地美音が、今作&選抜総選挙について語ってくれた。
――映画では10年間、アイドル界をけん引してきたAKB48をさまざまな角度から描いています。みなさんそれぞれにとっての10年はどんな時間でしたか?
渡辺麻友:
今年で活動10年目に入りました。あっという間で、もう10年目なんだって。私が入った時はまだAKB48が全然売れていなかったんですが、徐々に人気が出て、テレビに出られるようになって…という経験をしました。
今思うと、1期、2期生の先輩方がいかにすごい方たちだったのかと。皆さんが卒業されていく中で、その偉大さをあらためて感じています。
向井地美音:
私は以前、子役をしていました。子役を辞めてAKB48ファンになり、今はそのメンバーとして活動させてもらっていると思うと、濃過ぎる10年間です。子役時代がなかったら今ほどは知っていただけていなかったと思います。
そして、AKB48と出会って好きになれたことも自分の人生で大きな出来事です。18歳で言うのもおかしなことなんですけど、何が起こるか分からないのが人生なんだなって(笑)。
横山由依:
10年前だと、私はまだ13歳でした。京都で普通に中学生生活を過ごし、高校2年生でAKB48に入るまではアルバイトもしていました。
AKB48のオーディションは、結果的に3回目の挑戦で合格して今にいたります。自分は本当に変わったと思います。学生時代は授業中もずっと寝ているし(笑)、部活してバイトして…っていう、すごくダラダラした生活を送っていたんです。
もちろん、キャプテンなんてやったことはなくて。そんな私が総監督をやらせていただいているのは、昔の自分からはまったく想像できませんね。
みーおん(向井地)が言う通り、10年って何があるか分からないというか、想像もできないことが起こるなって。
――過去のドキュメンタリーとは異なり、今作には卒業したメンバーも多数登場しています。総監督としてグループをまとめてきた高橋みなみさんからは、どんなメッセージを受け取りましたか?
横山:
卒業を決意された時に、「次の総監督として由依を指名しようと思っているんだけど、どう?」って聞かれました。すごく大事にされてきたAKB48を離れるということと、それを誰かに引き渡そうとしていることの重大さが伝わってきました。
もちろん、たかみなさんがご自身の夢に向かっていることも分かったので、その時はすごく素直に「はい」と言えたんです。本当に大きなものを背負われていて、それを受け取ったんだという責任を感じています。
渡辺:
デビュー当初から私もお世話になっていて、一番尊敬していた先輩でもあったので卒業の発表を聞いた時は、たかみなさんがいないAKB48を想像できませんでした。
たかみなさんが卒業したことで「もっと頑張らなきゃ!」という危機感が強くなったと思います。結果的に、団結力というか、現メンバーが同じ方向を向けるようになったのではないかと。
向井地:
たかみなさんの卒業公演の中で、15期生による“いちごちゃんず公演”をやらせいていただいたんです。これは私たちにとって本当に大きな出来事でした。
それまで15期生だけでステージに立つことはなかったんです。たかみなさんは「ひとつのものをメンバーみんなで作り上げていく楽しさを知ってほしかった」ということをおっしゃってくださいました。
メンバーが一生懸命に作っていかなかったら、ファンの方も一つにはなれないんですよね。そういうことを教えていただきました。
――バトンを受け継ぐイベントとして、選抜総選挙も大きな意義があると思いますが、改めて、今回の総選挙の感想をお聞かせください。
横山:
去年よりひとつ順位が下がって…。11位だったんですけど、例年みたいな(号泣)スピーチにはならずに済んでホッとしています(笑)。
その理由としては、メンバーのスピーチに耳を傾けられたこと、圏外だったメンバーが他の誰かがランクインしたことを喜んでいる姿を冷静に見ることができたからだと思うんです。
AKB48グループの良さを確認できたんですね。改めて「このメンバーと頑張っていきたい!」と思えたので、特別な総選挙になりました。
渡辺:
2位ということで、みんな気を遣ってなのか「おめでとう!」って言ってくれないんです(笑)。私にとっては「超おめでとう!」で、票数も増えてすごく満足しているんです。
私のためにファンの方がすっごく頑張ってくれたのは肌で感じました。自分も精一杯やりきったので、すっごく清々しいです。
向井地:
3回目の選抜総選挙でしたが、(直前のシングルで)センターとしては初めて迎えた総選挙でした。そこで13位という素晴らしい順位をいただけたことはすごくうれしいです。
少しは認めていただけたのかな?っていう気持ちもあります。逆に、これからは13位という順位に恥じないような一年間にしないといけないなっていう気持ちにもなっています。